BBCが取り上げていたので動画を見てみましょう。
Wikipedia日本語版の中でも「ASMRは脳内の電気活動に軽い異常(seizure)が起き、それが快感として捉えられているのではないか、と推測」している人物として登場するイェール大学のSteven Novellaさんが登場。
私の知る限り神経学の分野で特定の刺激に対しての不随意反応(無意識にしてしまう反応)というのはある種の発作(seizure)しか考えられない。と、Wikipedia日本語版中の説明とほぼ同じことを話しています。
YouTubeチャンネル「GentleWhispering」を持つMariaさんは「最初にASMRを感じたのは幼稚園で友達に前腕をくすぐるように撫でられた時。頭の後ろに奇妙な鳥肌が立つのを感じたの」と話しています。18万人ものチャンネル登録者がいてBBCに紹介されるくらいのチャンネルなんだからちょっと見てみましょう。
ASMR 3Dサウンド、だそうなのでせっかくだしヘッドフォンで聞くとそれらしくていい感じです…ん?
「一番視聴者から要望の多かった『耳掃除』…あなたの耳の形好きよ」とか「アイ・ラブ・ユー」とか言い出したりとか、なんかもう、そういう系統のフェティッシュ向け動画でしょこれ。PayPalでの寄付も受け付けたりしてるし、「この動画はリラクゼーション、エンターテイメント、ASMRを促すために作られたものです」とか書かれてるけど。
YouTubeページの関連動画を見てみるだけでも、もうすでにこれがそういう(必ずしもASMRとは関係ない)フェティッシュとして成立しているようで、他にもいろんな人が同じようなことをやっている。
なぜかASMRな日本語クラスロールプレイもしているThePeacefulWhisperでは男性用スーツのフィッティングとかも(GentleWhisperingにも男性スーツフィッティング動画はある)。
医者コスプレで脳神経検査…という設定のASMR動画も出しているFairy Char ASMRではベッドで起こしてくれたりとかも。
警察コスプレもするHeather Featherのフェイスペインティング動画とか。
まあ、声とか年齢とか容姿の好みが人によっていろいろだから、互いを食い合わないのかね。勿論男性版だってある。こちらはEphemeral Riftのもの。
どれも見るものに語りかける形で、ロールプレイをするところとか、もうASMRとかどうでもいい、フェチ動画と言っていいんじゃないだろうか。もう一つ共通して言えることは、大概のASMRビデオ/ASMRを名乗るフェチビデオを作っている人は、この語りかける形式を使うことで、視聴者にとって「仮想の友達」であり、視聴者を肯定的にサポートする内容のものも出していたりする。先の男性のやつは自殺的な考えを持っている人を支える為の動画なんかも出していて、「キミは特別、周りの人は直接言わないかもしれないけど、キミは愛されている。そんな人誰も居ないっていう人には、ボクがいる。世の中にはキミがまだ知らないけれども、ボクみたいにキミを愛している人がたくさんいるんだ。理由なしに愛してくれる人たちが。」なんて語っている。
なんだか色々あるけど、調べる毎にASMRとは遠ざかっていってる気がするASMR動画。ただ、自分も確かに妹が耳元でヒソヒソ声で笑いをこらえながら何か話してきた時に、話の内容ではなく、その耳元で聞こえるヒソヒソ声が、自分の頭の奥にこそばゆい感覚を引き起こしたことはあるので(それが身体的にくすぐられる感覚に似ていて笑い転げまわった。小学生くらいの時かな)、ヒソヒソ声のASMRならわからなくもないんだけど…だけど単にヒソヒソ声でロールプレイとかされても違うよなぁ…。
#BBCtrending: ASMR - the 'condition' that makes you tingle [via BBC]
(abcxyz)
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